皆さん、ChatGPTでおなじみのOpenAIが、この12月をさらに盛り上げてくれるニュースをご存じですか?
その名も「12 Days of OpenAI」!日本時間の12月6日から12営業日にわたり、さまざまな発表やリリースが行われる予定です。さらに、各発表日にはCEOのサム・アルトマン氏が直接出演するイベント配信も予定されています。
12 days.
— OpenAI (@OpenAI) December 4, 2024
12 livestreams.
A bunch of new things, big and small.
12 Days of OpenAI starts tomorrow.
この記事では、この「12 Days of OpenAI」の最新情報を随時更新してお届けします。各発表内容を要約し、日々追記していきますので、ぜひブックマークしてチェックしてください!
この記事を読めば、生成AIの未来を感じながらワクワクする年末を楽しめること間違いなしです。ぜひ最後までご覧ください!
「12 Days of OpenAI」の概要
2024年12月、生成AI業界にとって目が離せない忙しい月になりそうです!ChatGPTでおなじみのOpenAIが、「12 Days of OpenAI」という企画を開催し、12営業日連続でさまざまな発表やリリースを行う予定です。
この「12 Days of OpenAI」では、発表やリリースに加え、サム・アルトマンCEOが直接登場するライブ配信も12日間毎日実施予定。まるでアドベントカレンダーのように、毎日新しい情報が飛び込んでくるワクワク感を楽しめます!
この「12 Days of OpenAI」の発表される時間を下記にて記載しました!
12 Days of OpenAIの発表日時(日本時間換算)
12 Days of OpenAIの各日程の発表内容まとめ
Day 1: OpenAI o1とChatGPT Proの正式リリース
12月6日、OpenAIは「OpenAI o1」の正式版と、新たな有料プラン「ChatGPT Pro」を発表しました。
まず、今回正式にリリースされたOpenAI o1の特徴をご紹介します。マルチモーダル対応と回答速度の向上が、はっきりと分かる進化ポイントです。
OpenAI o1の特徴
次にChatGPT Proについてご紹介します。このプランは、OpenAI o1のフルパワーを回数無制限で利用できる、非常にハイエンドなオプションとなっています。
ChatGPT Proの内容
こちらがDay1の動画になります。
Day 2: 強化学習型ファインチューニングの参加受付開始
12月7日、OpenAIは「強化学習型ファインチューニング(Reinforcement Fine-Tuning)」の研究プログラムへの参加受付を開始しました。
まず、今回説明されていた強化学習型ファインチューニングの概要をご紹介します。専門用語も多いので少しわかりづらいかもしれないですが、下記にて簡単にまとめておりますので併せてお読みください。
強化学習型ファインチューニングの概要
こちらがDay2の動画になります。
下記にて詳細をまとめました。
強化学習による新しいモデル微調整技術
OpenAIは新たなカスタマイズ手法「強化学習による微調整 (Reinforcement Fine-Tuning, RFT)」を発表。これにより、研究者や開発者が独自のデータセットを活用し、高度なタスクを実行できる専門的なAIモデルを作成可能。
RFTの仕組み
従来の教師あり微調整と異なり、RFTではモデルが問題を深く考え、解答を評価する仕組みを採用。評価(グレーディング)によって正しい推論を強化し、誤った推論を減少させるプロセスが含まれる。
応用例とパートナーシップ
法律、金融、保険、工学などの分野での応用が期待される。また、Thomson Reutersと提携し、法律アシスタント用AIを作成。科学研究分野では、遺伝病の原因を特定するために使用され、成果が報告されている。
小規模データセットでの学習
RFTでは数十の例から学習可能であり、OpenAIの内部モデルと同様のアルゴリズムを活用。検証データを用いることで、モデルが単なる暗記ではなく一般化能力を習得することを保証。
アルファプログラムの拡大
現在、RFTは限定的なアルファプログラムとして提供されているが、参加者を拡大し、研究者や組織がタスク特化型モデルを作成し、実際の課題解決に貢献できる環境を整備中。
→強化学習型ファインチューニング研究プログラムの参加応募フォーム
Day 3: Soraの発表
ついにみなさんが待っていたあの動画生成AI「Sora」が12月10日に正式リリース!!
Soraの特徴
下記にて今回の内容の詳細をまとめました。
Soraのローンチと目的
SoraはOpenAIが開発した新しいビデオ生成プロダクトで、クリエイティブな共創を促進し、AIを活用した映像生成の可能性を広げることを目的としている。テキスト中心のAI利用から脱却し、映像が人々のコンピューター利用を深く変える可能性を追求する。
主要機能の紹介
Soraでは、テキストや画像を基に映像を生成する機能、スタイルや動作を指定して映像を編集する「ストーリーボード」、既存の映像をリミックスしたりループさせたりする機能など、多彩なツールが提供されている。
使いやすさと共有の場
ユーザー同士が生成した映像を共有し、方法や技術を学び合える「Exploreフィード」を搭載。直感的な操作とインスピレーションの共有が可能で、初心者からプロまで幅広い層に対応している。
リリースと利用条件
Soraは米国や多くの国で利用可能で、OpenAI PlusやProのサブスクリプションに含まれている。Proプランでは高速生成が可能で、解像度や映像の長さによって利用制限が調整される。
安全性と未来への期待
OpenAIはSoraの悪用防止や安全性を重視しつつ、創造的表現を支えるバランスを追求。Soraはまだ初期段階であり、今後の進化によってさらなる可能性を提供することを目指している。
実際のレビューした動画もあります。
猫がPCを触っているという動画を作成しました。
Soraの公式サイト:Sora
なお、Soraについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
こちらがDay3の動画になります。
Day 4: 新機能「Canvas」発表&全ユーザーに解禁!
12月11日(日本時間)、12 Days of OpenAIの4日目はChatGPT無料ユーザーにとって嬉しいニュースです!
2024年10月3日より有料プラン限定で先行リリースされていた「Canvas」が、機能をさらに強化して全プランで利用可能になりました。これにより、ChatGPTユーザーなら誰でも、生成した文章やコードを細部まで自在に修正できるようになります!
Canvasの概要
下記にて今回の内容の詳細をまとめました。
Canvasの全ユーザー解禁と機能強化
「Canvas」が全ユーザーに解禁され、無料プランでも利用可能になった。
これにより、文章やコードをリアルタイムでコラボレーションしながら編集が可能に。
Pythonコード実行機能の追加
Canvas内でPythonコードを直接実行できる機能が追加され、結果を即座に確認可能。
コードのデバッグや修正を効率的に行えるツールを提供。
カスタムGPTとの統合
CanvasがカスタムGPTに対応し、特定のタスクに最適化されたカスタムGPTがCanvasを活用可能に。
設定画面でCanvas機能を有効化することで、既存のGPTにも簡単に追加できる。
文章フィードバックとインライン編集機能
ChatGPTが文章内の特定部分にコメントを付けてフィードバックを提供。
コメントの内容を反映させるか否かを選択できるインライン編集機能を実装。
多様な活用シナリオへの対応
クリエイティブな物語作成、技術的なエッセイ執筆、Pythonを活用したデータサイエンスなど、幅広い用途に対応可能。
サンタの手紙作成などユニークなデモを通じて、カスタマイズの可能性を示した。
こちらがDay4の動画になります。
Day 5: Apple端末限定の新機能としてSiriがChatGPTと連携開始
日本時間の12月12日、「12 Days of OpenAI」の5日目はAppleユーザーにとって嬉しいクリスマスプレゼント!
Apple端末限定の新機能として、SiriがChatGPTと連携可能になりました。iPhone、iPad、Macで、Siriを通じてChatGPTが利用できるようになり、AppleデバイスとChatGPTのシームレスな連携が実現しました。その詳細は以下の通りです。
Apple端末×ChatGPTで実現した新機能
- SiriとChatGPTの連携
Siriが必要に応じてChatGPTを呼び出し、高度な質問にも回答。 - iPhone 16のカメラ機能とChatGPTの連携
被写体の情報をChatGPTが即座に解析し、回答を提供。 - Mac上での作業補助
M1チップ以降のMac(Mac OS 15.2 Sequoia〜)で、ChatGPTが作業を支援。
利用方法
Apple Intelligenceをシステム設定から有効化した後、以下の操作でChatGPTを呼び出せます:
デバイス | 操作方法 |
---|---|
iPhoneのSiriから | Siriに高度な質問をする、または「ChatGPTに聞いて」と指示 |
iPhone 16のカメラ | 撮影ボタンを長押し |
MacのSiriから | commandキーを2回押す、またはSiriアイコンをクリック |
デモンストレーション
OpenAIが公開したデモ動画では、サム・アルトマンCEOが他2人と共に、クリスマスセーターのデザインをChatGPTに選んでもらう様子が紹介されています。また、以下のようなタスクもデモで披露されています:
- クリスマスプレイリストの作成
- プレイリストのカバー画像生成
- 円グラフの作成と挿入
これにより、AppleのAI機能がさらに進化し、Google PixelのAIやWindowsのCopilotに強力なライバルが登場したと言えそうです。Appleユーザーにとって、ますます魅力的な年末になりそうですね!
下記にて今回の内容の詳細をまとめました。
ChatGPTがAppleデバイスに対応
iPhone、iPad、MacでのChatGPT統合が開始され、Apple Intelligenceとの連携を強化。
Siriを通じてChatGPTを利用可能で、書類作成やタスク処理がスムーズに。
Siriからのシームレスな連携
Siriが複雑なタスクをChatGPTに引き渡す機能を搭載。
確認プロセスを経て、ユーザーの情報を安全に送信できる仕組みを提供。
視覚情報との連携
iPhone 16のカメラ機能を活用し、ChatGPTが写真や視覚情報を解析。
撮影対象の情報を学習したり、コンテストの結果を評価する機能を実演。
MacOSでの高度な書類解析
PDFや書類をChatGPTに送信し、要約や具体的な質問への回答を提供。
ビジュアル化機能でデータをグラフやチャートに変換可能。
ChatGPTの操作性向上
どのアプリからでもChatGPTを簡単に呼び出せる操作性を実現。
iOSやMacOSを使ったユーザーに、より幅広い活用機会を提供。
こちらがDay5の動画になります。
Day 6: Advanced Voice Modeにビデオ通話&画面共有機能が追加!
12月13日(日本時間)、12 Days of OpenAIの6日目では、ChatGPTとの会話体験がさらに進化しました!
リアルタイム会話を実現する「Advanced Voice Mode」に、新機能「Advanced voice with video」が登場。端末のカメラを活用したビデオ通話や画面共有が可能になり、仕様は以下のとおりです。
Advanced voice with videoの特徴
- カメラや画面の内容をリアルタイムで共有可能
- 左下のビデオボタンから簡単に起動可能
- ChatGPT Team / Plus / Proでは、1週間以内にリリース予定
- ChatGPT EnterpriseとChatGPT Eduには2025年初頭にリリース予定
- GPT-4oを使用し、50か国語以上に対応
この機能を活用すれば、デモ動画のように「ChatGPTに自己紹介をして顔と名前を覚えさせる」「リアルタイムでドリップコーヒーの作り方を学ぶ」といった新たな体験が可能です。
サプライズ:サンタクロースが登場!
12月限定で、Advanced Voice Modeに「Santa」の音声が追加。サンタクロースの声で、日本語を含む50か国語以上のクリスマス会話が楽しめます。
ただし、クリスマスソングを歌うことはできませんが、「歌うのはエルフに任せましょう!」とウィットに富んだ返しをしてくれるのが魅力です。
さらに特別仕様として、1日または1ヶ月の会話量上限に達していても制限が解除されるため、ぜひこの機会にサンタクロースとの会話をお楽しみください!
こちらがDay6の動画になります。
Day 7:ChatGPTに会話やファイルを一元管理できる「プロジェクト」機能が追加
日本時間の12月14日、12 Days of OpenAIも折り返し地点となる7日目に、ChatGPTの新機能「プロジェクト(Projects)」が登場しました!
この機能は、ユーザーからの要望が多かったチャットやファイル、カスタム指示を一括管理できるツールで、詳細は以下のとおりです。
「プロジェクト」機能の概要
- チャットやファイル、カスタム指示をプロジェクト単位で整理・管理可能
- プロジェクトごとに独自のカスタム指示を設定可能
- 画面左のサイドバーにある「+」ボタンから簡単に作成できる
- ChatGPT searchやCanvasとの統合に対応
- ChatGPT Plus / Pro / Team向けのブラウザ版とPCアプリ版で先行リリース
- ChatGPT Enterprise / Eduは2025年1月、無料版はその後順次提供予定
- 日本語環境でも利用可能
これにより、毎回設定欄を開いてカスタム指示を入力する手間が省け、さらに効率的に作業が進められます!
「Projects」機能の導入
ChatGPT内で会話や関連ファイルをプロジェクト単位で整理・管理可能に。
ファイルのアップロード、カスタム指示設定、過去の会話検索やCanvasの統合などをサポート。
柔軟な活用シナリオ
「秘密のサンタ」プロジェクトのようなイベント管理から、個人のホームメンテナンス記録、ウェブサイト開発まで多岐にわたる用途に対応。
プロジェクトにアップロードされたファイルや情報を基に、質問への応答やタスク実行が可能。
直感的な操作とカスタマイズ
サイドバーからプロジェクト作成・管理を行い、色分けやタイトル編集で視認性を向上。
ドラッグ&ドロップや過去の会話を追加することで、効率的に作業を進められる。
Canvasとの統合
Canvasを使ってプロジェクト内でコードや文章を編集・修正。
変更内容のプレビューや行単位の差分確認が可能で、プログラミングや文書作成作業を効率化。
段階的な提供開始
「Projects」はまずPlus、Pro、Teamsユーザー向けに提供開始。
無料ユーザーやEnterprise、Eduプラン向けには2025年初頭にリリース予定。
こちらがDay7の動画になります。
Day 8:ChatGPTの新機能『Search』が無料ユーザー向けに登場
日本時間の12月17日、12 Days of OpenAIの8日目は、ChatGPTの新機能「Search」が登場しました!
この機能は2ヶ月前に有料ユーザーには公開されていた機能ですが、無料ユーザーにも公開しました。
今までChatGPTの課題の一つでもあった、最新情報へのアクセスがないことを解消し、より便利にChatGPTを活用することが可能になりました。
この機能が使われるようになるとググれではなくAIで調べてという時代に変わってくるかもしれませんね。
「Search」機能の概要
・検索機能の改善と無料ユーザーへの提供
・リアルタイム検索が音声モードに統合
・ブラウザ検索との連携強化
・モバイル体験の最適化
・無料アカウントでも使える機能増加
これによって他の検索AIツールを使う必要性がなくなり、無料ユーザーでも活用できることから、分析や市場調査などをスムーズにできるようになっていくでしょう。
検索機能の改善と無料ユーザーへの提供
- ChatGPTの検索機能が強化され、速度向上やモバイル最適化、新たな地図体験が追加。
- これまで有料ユーザー限定だった検索機能が、ログイン済みの無料ユーザーにもグローバル展開されることが発表された。
リアルタイム検索が音声モードに統合
- 「Advanced Voice Mode」に検索機能が統合され、会話しながらリアルタイム情報を取得可能に。
- 例:旅行先のイベント情報や天気、営業時間などを音声で簡単に検索できる。
ブラウザ検索との連携強化
- ChatGPTをブラウザのデフォルト検索エンジンとして設定でき、直接Webサイトへのアクセスが高速化。
- 目的のページへ素早く移動できる機能が追加。
モバイル体験の最適化
- iOSやAndroidアプリでの検索結果が視覚的にリッチな形式で表示され、地図やビジネス情報も見やすくなった。
- 会話の文脈を理解し、ユーザーが自然な形で検索を続けられる機能が強化。
無料アカウントでも使える機能増加
- 無料アカウント登録で、検索やCanvasなどの高度な機能が利用可能。
- アカウントがあるとリクエスト回数の上限が増え、より快適な利用体験を提供。
実際に使うイメージはこのような場面かなと。
こちらがDay8の動画になります。
Day 9:開発者必見!新機能のAPIをリリース「Dev Day Holiday Edition」
日本時間の12月18日、12 Days of OpenAIの9日目は、OpenAI API最新情報まとめになります。
APIについて知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
一般ユーザーからすると不明な点が多いかもしれないですが、サービス開発を行っている方かつOpen AIのAPIを活用している方にとってはかなり有益な情報になっています。
新モデル「01」とAPI機能の強化
- 最新モデル「01」がAPIに正式導入され、機能が大幅に拡張。
- 主な新機能: 関数呼び出し(Function Calling)、構造化出力(Structured Outputs)、開発者メッセージ(Developer Messages)、および画像入力対応(Vision Inputs)。
- 関数呼び出しでは、モデルが適切な関数を選び、APIバックエンドと連携してリアルタイムで処理を実行可能。構造化出力は、JSON形式で整然としたデータ出力が求められるアプリケーションに有用。これにより、開発者はより正確で効率的なアプリケーションを構築できる。
「01」のパフォーマンス向上
- モデルの思考トークン消費が01 Previewより60%削減され、応答速度が向上。
- 関数呼び出しや構造化出力の正確性もGPT-4.0を大きく上回る評価結果を達成。
- これにより、複雑な問題を効率的に解決し、コスト削減と速度改善が実現される。
リアルタイムAPIの進化
- 新たにWebRTC対応を発表。これにより、低遅延の音声アプリケーション開発がさらに容易に。
- WebRTC導入でネットワーク状況に適応し、自動エコーキャンセリングやビットレート調整を可能に。従来のWebSocketを使用した統合と比較して、コード量が大幅に削減され、開発負担が軽減される。
- 同時に音声トークンのコストが60%削減され、さらに安価な「4 Mini」モデルの導入も予定されている。
「Preference Fine Tuning」でモデルの柔軟なカスタマイズ
- 新たな微調整手法「Preference Fine Tuning」がAPIに追加。ユーザーの好みに応じたモデル調整を容易にする。
- 入力と出力のペアを提供し、望ましい応答スタイルやフォーマットを強化。例えば、カスタマーサポートやクリエイティブライティング、コンテンツモデレーションにおいて、モデルの応答をより具体的で効果的に調整可能。
- 初期導入のパートナー企業では、ベースモデルからのパフォーマンス向上が確認されており、開発者にとって新たな可能性を提供。
SDKサポート拡充とコミュニティ向け施策
- 新たにGoとJava向けの公式SDKをリリース。PythonやNode.jsに続き、多様なプログラミング環境でAPIを利用可能に。
- APIキー取得プロセスが簡略化され、数秒で利用を開始可能に。
- 開発者向けイベントの録画がYouTubeで公開され、学習リソースが充実。加えて、開発者フォーラムでのAMA(Ask Me Anything)セッションも実施され、ユーザーからの質問に直接応答する場が提供されている。
こちらがDay9の動画になります。
【Day10】1-800-CHAT-GPT: OpenAIの新しいAI体験を電話とWhatsAppで可能に
日本時間の12月19日、12 Days of OpenAIの10日目は、OpenAIの新しいAI体験を電話とWhatsAppで可能になることが発表されました。
ただ電話の機能についてはアメリカのみでの機能となります。
OpenAIの使命とChatGPTの普及
OpenAIは「すべての人類にとって有益な汎用人工知能(AGI)の実現」を使命としており、これを実現するため、ChatGPTを可能な限り多くの人々に利用可能にする取り組みを行っています。ChatGPTは、無料で使えるウェブ版を皮切りに、iOSやAndroid、Mac、Windows向けアプリを展開し、アカウントなしでも利用可能にしました。そして今回、新たに電話とWhatsAppを通じてアクセスできる方法を追加しました。
電話を通じたChatGPTの利用
アメリカ国内で提供される新機能として、「1-800-CHAT-GPT」の電話番号を利用することで、音声でChatGPTと直接会話ができます。この機能は、スマートフォンだけでなく、古い携帯電話や回転式ダイヤル電話でも利用可能であることをデモンストレーションで証明しました。これにより、安定したインターネット接続がなくても、AIとの対話を楽しむことができます。
WhatsAppを通じたグローバル利用
アメリカ国外のユーザーに向けて、WhatsAppを利用したチャット機能も導入されました。これにより、世界中のユーザーがChatGPTとメッセージを交わすことが可能になります。デモでは、ペストソースのレシピをAIに尋ね、さらにヴィーガン用や肉中心のレシピへのカスタマイズができる柔軟性が紹介されました。
将来的な追加機能の計画
現在の電話とWhatsAppの機能はテキストベースに限定されていますが、今後はChatGPTアカウントとの連携により、画像生成や検索機能などの高度な機能を追加する予定です。これらの機能は、現在はモバイルアプリやウェブ版で利用可能ですが、さらに幅広い利用を想定しています。
プロジェクトの背景とチームの貢献
今回の電話およびWhatsApp機能は、OpenAIのハッカソンプロジェクトとして短期間で開発され、リリースされました。この成果はチームの迅速な行動力と努力の賜物であり、デモを通じてその価値が示されました。最後に、ユーザーへのお願いとして「1-800-CHAT-GPT」を連絡先に追加するよう促し、今後の利用促進につなげています。
こちらがDay10の動画になります。
【Day11】ChatGPTデスクトップアプリの進化
日本時間の12月20日、12 Days of OpenAIの11日目は、ChatGPTのデスクトップアプリにおける新たな機能を発表しました。
これにより、MacやWindowsのユーザーが作業をよりスムーズに進められるようになります。アプリ連携による効率化、執筆サポート、そして音声操作など、プロダクティビティを向上させる機能が満載です。
下記にて、これらの新機能についてのポイントを詳しく解説します。
デスクトップアプリの強化と新機能の発表
OpenAIはChatGPTのMacおよびWindowsデスクトップアプリを展開中で、これによりChatGPTがブラウザを超えてデスクトップ上でより多くの作業を自動化・支援できる環境を提供。アプリが他のアプリケーションと連携する新機能も導入され、ユーザーはチャットを通じてコードの編集やデータ可視化などを効率的に行える。
アプリ連携による効率的な操作
ChatGPTは、アプリ間でデータをスムーズに共有し、自動化を支援。例えば、コードのリポジトリ分析やデータのグラフ化などを直接行うことが可能。Mac向けのWarpやXcode、ノートアプリとの連携が例として紹介され、効率的な操作をサポートする仕組みが示された。
文章作成や研究をサポート
Apple Notes、Notion、Quipなどのアプリに対応し、執筆や研究作業を効率化。チャットを通じて文書の補完や修正が可能で、検索機能を利用して正確性の高い情報を取り込み、書き手のスタイルに合わせた文章を生成する機能が強調された。
音声操作の導入
新たに追加された「Advanced Voice Mode」により、音声でChatGPTと対話しながら作業を進めることが可能に。例として、音声を用いたプレイリスト作成やライブフィードバックの実演が行われ、これが新しい作業スタイルを提供することを示した。
即時利用可能な新機能の提供
これらの新機能は、発表直後からMac用ChatGPTアプリで利用可能となり、Windows版も近々提供予定。デスクトップアプリは作業中の背景に常駐し、必要なときに迅速に呼び出してサポートを提供できる設計となっている。
こちらがDay11の動画になります。
【Day12】「O3」と「O3-mini」次世代AIモデルを発表!より高度な推論と安全性を実現
日本時間の12月21日、12 Days of OpenAIの12日目は、なんと新しいモデルの「O3」と「O3-mini」が発表されました。これは想定外でとてもワクワクする発表でしたね!!
12 days.
— OpenAI (@OpenAI) December 20, 2024
12 livestreams.
A bunch of new things, big and small.
12 Days of OpenAI starts tomorrow.
これらのモデルは、コーディングや数学、科学分野の課題で従来モデルを大きく上回る性能を発揮し、より高度なタスクを可能にします。さらに、安全性を強化する新技術を採用し、AIの能力を最大限に引き出すための進化を遂げました。下記にて、これらのモデルの特長とその画期的な進化について詳しく解説します。
新フロンティアモデル「O3」と「O3-mini」の発表
OpenAIは、より高度な推論能力を持つ次世代モデル「O3」と「O3-mini」を発表しました。O3は非常に高い精度を誇るモデルで、O3-miniはコスト効率に優れた性能を提供します。両モデルとも、安全性を考慮したテスト段階にあり、研究者向けに外部安全性テストを開始しています。
パフォーマンスの大幅な向上
O3は、コーディングや数学、PhDレベルの科学問題などの技術的ベンチマークで従来のモデル(O1)を大きく上回る精度を達成しました。特に数学では最も困難とされる問題集で25%の正答率を記録し、Arc AGIベンチマークでは人間の専門家を上回る87.5%のスコアを達成しました。
コスト効率と柔軟な推論設定
O3-miniは、低コストで高い推論能力を提供するモデルで、推論時間を「低・中・高」の3段階で調整可能です。これにより、簡単な問題では短時間での回答、複雑な問題ではより深い推論が可能になります。さらに、O1-miniよりも大幅に低コストで優れた性能を実現しました。
新しい安全性向上技術の導入
「熟考的整合性(Deliberative Alignment)」という新技術を導入し、安全性の高い境界をモデルが推論によって自律的に判断可能に。これにより、安全性テストの精度が向上し、不適切なプロンプトの検出能力が強化されました。
今後の展開と利用者への呼びかけ
O3-miniは2025年1月末に、O3はその後に一般公開される予定です。それに先立ち、安全性テストに参加する研究者を募集しています。また、モデルの能力向上と安全性確保のため、新たなベンチマーク開発も計画されています。
こちらがDay12の動画になります。
最後に
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