DifyとNotionの連携手順と接続許可の設定方法

この記事の結論
・Notionの「内部インテグレーション」を作成し、Secretキーを取得することでDifyと安全に連携できる

・連携トラブルの9割はNotionページ側での「接続先(Connect to)」設定漏れが原因

・Notionの内容を更新しても自動反映されないため、Dify側での手動同期(Sync)が必要

DifyからNotionのデータを参照し、ナレッジベースとして活用したいと考えていませんか。

社内Wikiや議事録が蓄積されたNotionをAIと連携させれば、精度の高い回答を生成するチャットボットを構築できます。

しかし、APIキーの設定やNotion側の権限設定は複雑で、「設定したはずなのにページが表示されない」「認証エラーが出る」といったトラブルも少なくありません。

本記事では、DifyとNotionを確実に連携させるための手順を解説します。

特に、多くの人がつまずく「Notionページ側での接続許可」を含め、迷わず設定を完了させるための操作方法をステップ形式で紹介します。

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目次

DifyとNotion連携で実現できること・前提知識

DifyとNotionを連携させることで、Notion内に蓄積されたテキストデータをAIの「知識(Knowledge)」として取り込むことが可能です。

具体的な設定に入る前に、この連携のメリットと、今回採用する接続方式について解説します。

Notionをナレッジベース(知識)として使うメリット

NotionをDifyのナレッジベースとして利用する最大のメリットは、既存のドキュメント資産をそのままAIの回答ソースとして活用できる点です。

  • 社内情報の検索効率化:就業規則やマニュアルなどのNotionページをAIに読み込ませることで、質問に対して即座に正確な回答を返すボットが作れます。
  • データ管理の一元化:AIのために別途データを用意する必要がなく、Notion側を更新してDifyで再同期するだけで、常に最新情報をAIに反映できます。

本記事で解説する連携方式(Internal Integration)

NotionのAPI連携にはいくつかの種類がありますが、本記事ではセキュリティと管理のしやすさから推奨される「内部インテグレーション(Internal Integration)」を使用します。

この方式は、特定のワークスペース内でのみ有効な連携を作成するものです。

設定にはNotionワークスペースの管理者権限(Workspace Owner)が必要になるため、事前に権限を確認してください。

手順①:Notion側でインテグレーションを作成する

まずはNotion側で、Difyからのアクセスを受け入れるための「インテグレーション(連携用アプリ)」を作成します。

開発者メニューから「新しいインテグレーション」を作成

  1. WebブラウザでNotionにログインした状態で、Notion My integrations(私のインテグレーション)ページにアクセスします。
  2. 画面にある「新しいインテグレーション(New integration)」ボタンをクリックします。
  3. 設定画面が表示されるので、以下の項目を入力・選択します。
    名前(Name):管理しやすい名前を入力します(例: Dify_Integration)。
    関連ワークスペース(Associated workspace):Difyと連携させたいワークスペースを選択します。
    種類(Type):デフォルトの「内部(Internal)」のままにします。
  4. 入力が完了したら「送信(Submit)」をクリックして作成します。

必要な権限設定とシークレット(Secret)の取得

インテグレーションが作成されると、詳細設定画面に遷移します。ここで必要な情報を取得します。

  1. 左側メニューの「機能(Capabilities)」をクリックします。
  2. 「コンテンツ機能(Content Capabilities)」の項目で、「コンテンツを読み取る(Read content)」にチェックが入っていることを確認します(通常はデフォルトでオンになっています)。
  3. 左側メニューの「シークレット(Secrets)」をクリックします。
  4. 内部インテグレーションシークレット(Internal Integration Secret)」という項目にある「表示(Show)」を押し、表示された文字列をコピーします。

この文字列(secret_から始まるコード)は後ほどDify側で入力するため、メモ帳などに一時保存してください。

シークレットキーはパスワードと同じ役割を持つため、第三者に漏れないよう厳重に管理しましょう。

手順②:連携したいNotionページに「接続」を許可する

インテグレーションを作成しただけでは、DifyはまだNotionの中身を見ることができません。

ここが最もつまずきやすいポイントです。読み込ませたい特定のページに対して、手動で接続許可を与える必要があります。

連携対象のページ・データベースを開く

Notionを開き、Difyに取り込みたい親ページ、またはデータベースのページを表示します。

親ページに権限を与えれば、その配下にある子ページも自動的にアクセス可能になります。

管理を楽にするため、ナレッジとして使いたいページ群のトップページを開くことを推奨します。

ページ設定から作成したインテグレーションを追加する

  1. 対象ページの右上にある「…(3点リーダー)」メニューをクリックします。
  2. メニュー下部にある「接続先(Connect to)」または「接続を追加(Add connections)」を探してクリックします。
  3. 検索窓が表示されるので、手順①で作成したインテグレーションの名前(例: Dify_Integration)を入力して検索します。
  4. 候補に出てきたインテグレーションをクリックし、確認ダイアログで「確認(Confirm)」を選択します。

これで、指定したページとその配下のページに対して、Difyからのアクセス権が付与されました。

インテグレーションを作っただけでは連携されません。必ず各ページで「接続先」の設定を行ってください。

手順③:Dify側でデータソースとして接続・同期する

Notion側の準備が整ったので、Dify側で接続設定を行い、実際にデータを同期させます。

データソース設定での認証情報の入力

  1. Difyにログインし、画面右上のアイコンまたは左メニューから「設定(Settings)」を開きます。
  2. データソース(Data Source)」タブを選択し、「Notion」の項目にある「ソースを追加(Add Source)」または「設定(Configure)」ボタンをクリックします。
  3. 認証画面が表示されるので、手順①で保存しておいた「内部インテグレーションシークレット(Internal Integration Secret)」を貼り付けます。
  4. 保存(Save)」をクリックし、接続を完了させます。

ナレッジ作成と対象ページの選択

  1. Difyのトップメニューから「ナレッジ(Knowledge)」を選択し、「知識を作成(Create Knowledge)」をクリックします。
  2. データソースの選択画面で「Notionから同期(Sync from Notion)」を選択します。
  3. 「次へ」進むと、手順②で接続許可を与えたNotionページの一覧が表示されます。
  4. 同期したいページにチェックを入れ、「処理開始」等のボタンをクリックしてインポートを実行します。

データの分割(チャンク)設定を行い、埋め込み処理が完了すれば連携は成功です。

連携できない・ページが表示されない時のチェックリスト

手順通りに進めてもうまくいかない場合に確認すべきポイントをまとめました。

Notionページ一覧に目的のページが出てこない場合

Difyのナレッジ作成画面でNotionページが表示されない原因のほとんどは、手順②の「接続先(Connect to)」設定漏れです。

  • インテグレーションを作っただけではページは見えません。必ずNotionの各ページ上でインテグレーションを追加してください。
  • 親ページに設定を追加した場合、子ページが反映されるまで数分かかることがあります。少し時間を置いてからDify側で再読み込みを試してください。

認証エラーや同期が失敗する場合

  • シークレットのコピーミスsecret_ から始まる文字列の前後に不要なスペースが含まれていないか確認してください。
  • ワークスペースの不一致:インテグレーションを作成したワークスペースと、接続しようとしているページがあるワークスペースが異なると連携できません。
  • データベース構造:複雑なリレーションやロールアップを多用しているデータベースは、正しく読み取れない場合があります。シンプルなテキスト主体のページでテストしてください。

【セルフホスト版】Docker環境利用時の注意点

DifyをDockerでセルフホスト(自社サーバー等で運用)している場合、環境変数の設定が必要になることがあります。

  • .env ファイルや docker-compose.yml において、Notion連携に関連する環境変数が正しく設定されているか確認してください。
  • 設定を変更した場合は、必ずコンテナの再起動(docker compose downdocker compose up -d)を行ってください。
  • サーバーからNotion API(https://api.notion.com)への通信がファイアウォール等で遮断されていないかも確認が必要です。

Dify×Notion運用のコツと注意点

連携後の運用において、回答精度を維持するためのポイントを解説します。

データの更新と再同期のタイミング

Notion側のページ内容を更新しても、Difyのナレッジには自動的に反映されません

Notionを編集した後は、Difyのナレッジ設定画面を開き、対象のNotionデータソースに対して「同期(Sync)」ボタンを手動で押す必要があります。

定期的に情報が更新されるドキュメントの場合は、運用フローの中に「Difyでの再同期」を組み込むことを推奨します。

読み込ませやすいNotionデータベースの作り方

AIが理解しやすいデータ構造を意識することで、回答精度が向上します。

  • テキスト中心にする:画像内の文字や、埋め込まれたPDFの中身は読み取れない場合があります。重要な情報はテキストとしてページ内に記載してください。
  • 1ページ1トピック:1つのページに複数の異なる話題を詰め込むよりも、トピックごとにページを分けたほうが、AIが文脈を正しく検索(チャンキング)しやすくなります。

まとめ

DifyとNotionを連携させることで、社内ナレッジを活用した高度なAIチャットボットを構築できます。

最後に、連携を成功させるための重要ステップを振り返ります。

  1. Notion開発者メニューで「内部インテグレーション」を作成し、Secretキーを取得する。
  2. 連携したいNotionページの設定メニューから「接続先(Connect to)」でインテグレーションを追加する(最重要)。
  3. Difyのデータソース設定でSecretキーを入力し、対象ページを選択して同期する。

まずは特定のページ1つから接続を試し、正しくデータが読み込まれることを確認してから、本格的なナレッジベース構築を進めてください。

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この記事の監修者

株式会社BuzzConnection/株式会社KAGEMUSHA 代表取締役CEO

2021年に独立し、株式会社BuzzConnectionを設立。複数の事業を運営し、現在はAIを活用したWebアプリケーションの開発、運用や生成AIの普及を目的としたセミナー研修の開催など多角的に活躍している。
2023年4月に株式会社KAGEMUSHAを創業。AI事業に大きく事業を展開。
AIアバターやデジタルヒューマン、AIチャットボット、AI研修など幅広い視点からAIの業務効率化を支援。

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