カスタムGPTs完全ガイド:自分だけの生成AIツールを作ろう!

目次

カスタムGPTsとは?

Chat GPTは、昨今の生成AIブームを牽引する存在であり、日常生活やビジネスシーンでも積極的に活用されている最大手の生成AIサービスです。また他サービスとの連携も豊富で、既にChat GPTを活用した多くの生成AIツールがリリースされています。

カスタムGPTsを使用すれば、そんなChat GPTを用いて誰でも簡単に自分だけの生成AIツールを作成することができるのです。今回は、カスタムGPTsの活用方法について徹底解説していきます。

はじめに

はじめに、今回解説するカスタムGPTsはChat GPT Plus以上のユーザーに解放されている機能のため(2024年3月現在)、無料で使用することは残念ながらできません。

まだ有料プランに登録していない方は、こちらから登録を行うことで使用することが可能になります。

基本的な使用方法(Builder)

ツールの作成

それでは、実際にChatGPTから、カスタムGPTsを作成してみたいと思います。

まずはChatGPTにログインし、左側サイドメニューにある「Explore GPTs」のボタンをクリックします。

「Explore GPTs」のボタンをクリックすると、以下のようなTOP画面が表示されますので、右上の「+Create」ボタンをクリックします。

すると以下のような画面が表示されます。右がプレビュー画面、左がカスタムGPTsを作成する画面です。左側の画面は「Create」と「Configure」でそれぞれ切り替えることができます。「Create」はGPTビルダーといって、カスタムGPTsを作成するGPTの名称です。このGPTビルダーと自然言語で対話をしながら、カスタムGPTsを作成することができます

一方、Configure」は項目ごとに入力する内容が分かれており、詳細な設定を行うことができます。まずは自分が作成したいカスタムGPTsの大枠の部分を「Create」で作成し、具体的な中身については「Configure」で設定していくことをおすすめします。

ここでは「Canva」の使い方をbotで返答してくれるようなカスタムGPTsを作成してみたいと思います。

まず、左側の画面で「Create」を選択した状態で、下の入力欄から「オンラインデザインツールCanvaの使い方や最新情報を教えてくれるGPTを作成してください」と入力します。

まずは作成したいカスタムGPTsの大枠について入力すれば大丈夫です。

すると、GPTビルダーが動き出しました。GPTビルダーからの返答は全て英語となります。返答内容を要約すると「カスタムGPTsの名前は「Canva Guide」でいかがですか?」と提案してきているので、問題なければそのまま「OK」と入力すればよいですし、違うと思ったら自分で違う名前を入力します。ここではGPTビルダーの提案どおり、「OK」ということで入力したいと思います。

すると、次に今回作成しようとしている「Canva Guide」   のカスタムGPTsのアイコンを自動で作成してくれます。また、右側のプレビュー画面にもアイコンとカスタムGPTsの名前が表示されていることがわかります。

アイコンが一旦作成されたところ、今回のカスタムGPTsがCanvaに関連していることがわかるよう、「アイコンにCanvaと入れてください」と入力してみます。

すると、アイコンのタブレット内に「CANVA」と自動で文字を入れてくれました。

ここでは、このデザインで問題ないと想定し、「これでお願いします」と入力してみます。

GPTビルダーからは「Canva Guideのアイコンが完成したので、右側のプレビュー画面で試してみて、他に改善したい点があれば教えてください」と返答がありました。

これで、カスタムGPTsの大枠の部分は完成です。普段ChatGPTを使うときとほとんど変わらない感覚で、簡単にオリジナルのカスタムGPTsを作成できることがわかったのではないでしょうか。

動作設定についての解説(Configuration)

ツールの動作確認

先ほど作成した「Canva Guide」について、「Configure」を使って細かい設定をすることができます。

「Configure」で設定できることは以下の通りです。

Name作成したカスタムGPTsの名称を変更することができます。
Description作成したカスタムGPTsの説明文を編集することができます。
Instructions「Create」でGPTビルダーとやりとりしていた内容をChatGPTがこの欄に自動生成してくれています。もちろん自分で編集して入力することもできます。ここで細かい指示を編集して入力することで、カスタムGPTsの精度を高めることにつながります。
Conversation startersユーザーがカスタムGPTsと会話を始めるときの最初の質問例を編集・設定することができます
Knowledgeデータを添付することができます。データを添付することで、GPTとの会話の中に添付したデータの内容が反映されます。
Capabilities「Web Browsing」にチェックをしておくことで、回答の際に最新の情報にアクセスして回答してくれるようになります。
Actions外部ツールと連携させることができます。

実際に動かしてみると

設定したカスタムGPTsを実際に動かしてみます。右側のプレビュー画面の右上にある「Create」ボタンをクリックすると下の画面のように表示がされます。今回は「Only me」を選択して「Share」ボタンをクリックします。

すると、先ほど作成した「Canva Guide」のTOP画面に遷移するので、質問文を入力してみます。ここでは試しに「Canvaでテキストボックスを入力する方法を教えて。」と入力してみます。

すると、入力した内容に対して、具体的な手順をきちんと返答してくれました。

より精度の高い返答をさせたい場合は先ほどの「Configure」の各項目を編集・設定する必要がありますが、この時点でもかなり具体的な返答がされることがわかりました。

また、設定項目の中の「Actions」から「Zapier」というWebアプリケーションと連携させることで、カスタムGPTsと様々なアプリとの連携が可能になります。

「Zapier」と連携して、カスタムGPTsを使ったワークフローの簡略化や効率化を実現することができるので、外部ツールの連携対象としておすすめします。

以上が、カスタムGPTsの作成や設定の手順となります。

GPTストアについて

GPTストアは、2024年1月10日にOpenAIが提供・公開した、自作のカスタムGPTsを出品・検索することができるマーケットプラットフォームです。

例えるなら、Appleのアプリストアである「App Store」のようなものです。

現在は有料ユーザーであれば無料でアプリを入手することができます。また、有料ユーザーはアプリを共有・出品することができますが、GPTのユーザーエンゲージメントに基づいて収益が支払われる、GPTビルダーの収益化に関するプログラムが、現在アメリカのビルダーを対象に運用されています。今後、日本も早い段階でその対象になるかもしれません。日本でカスタムGPTsを販売するビジネスモデルがそう遠くないうちに生み出されるでしょう。

GPTストアの利用方法

GPTストアの利用方法は、ChatGPTに有料版アカウントでログインすると、画面左側のメニューバーに「Explore GPTs」というボタンがあるのでそれをクリックします。

すると、GPT StoreのTOP画面が表示されますので、そこからGPTsを検索・入手することができます。

自作のカスタムGPTsを販売する条件

自作のカスタムGPTsを販売する条件は、現時点では以下の3つです。

➀使用ポリシーとGPTブランドガイドラインを確認し自身が作成したカスタムGPTsがそれらに準拠していること
②ビルダープロフィールを確認すること(設定→Builder Profile→自分の名前または確認済みのウェブサイトを有効に)
③GPTを「公開」設定して公開すること(「リンクを持つ人のみ」を選択したGPTはストアに表示されない)

つまりは、自身のプロフィールを設定して、「公開」対応すれば販売が可能です。

ただし、普通に公開するとChatGPTを使う際に使用しているユーザー名がそのまま表示されるため、それが困るという場合は自身のブログサイトなどが必要となるのでご注意ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

この記事では、Chat GPTを使って誰でも簡単に生成AIツールを自作することができる「カスタムGPTs」について紹介しました。

カスタムGPTsの利用方法のまとめは以下の通りです。

●Chat GPT Plusにまず登録する
●「Create」機能を使って基本設定を行い、ツールの目的や機能を定義する
●「Configure」で詳細情報を入力し、ChatGPTが学習するように設定する

その他のAIツールについても、こちらから解説しています。ぜひお役立てくださいね。

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    この記事の監修者

    株式会社BuzzConnection/株式会社KAGEMUSHA 代表取締役CEO

    2021年に独立し、株式会社BuzzConnectionを設立。複数の事業を運営し、現在はAIを活用したWebアプリケーションの開発、運用や生成AIの普及を目的としたセミナー研修の開催など多角的に活躍している。

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