会議の議事録作成、インタビューの書き起こし、動画の字幕作成など、音声データをテキスト化する作業は多くの場面で必要とされます。しかし、手作業での文字起こしは時間も手間もかかる大変な作業です。
近年、AI技術の進化により、高精度な文字起こしを自動で行ってくれるAIツールが登場し、注目を集めています。特に「無料で使えるツールはないかな?」とお探しの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、無料で利用できるおすすめのAI文字起こしツールを厳選してご紹介します。さらに、ツールの選び方や利用する上での注意点、無料と有料の違いについても詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたの目的や用途に合った最適な無料AI文字起こしツールを見つける手助けとなるはずです。
無料AI文字起こしツールとは?
無料AI文字起こしツールとは、AI(人工知能)を活用して、音声データ(会議の録音、動画ファイルなど)を自動でテキストデータに変換してくれるソフトウェアやサービスのことです。
メリット:
- コスト削減: なんといっても無料で利用できる点が最大の魅力です。
- 時間短縮: 手作業に比べて圧倒的に早く文字起こしが完了します。
- 手間削減: 聞き取りとタイピングを繰り返す手間から解放されます。
デメリット(注意点):
- 精度: 有料ツールに比べると、精度が若干劣る場合があります(特に専門用語や方言、話者が多い場合など)。
- 機能制限: 無料プランでは、利用時間、アップロードできるファイルサイズ、使える機能(話者分離、辞書登録など)に制限があることが一般的です。
- セキュリティ: 機密性の高い情報を扱う場合は、ツールのセキュリティポリシーやデータの取り扱いについて確認が必要です。
無料AI文字起こしツールの選び方 5つのポイント
無料ツールは多数存在しますが、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。以下の5つのポイントを参考に、自分に合ったツールを選びましょう。
- 精度:
- どの程度の精度が必要ですか? 多少の誤字脱字は後で修正する前提か、できるだけ正確なテキストが必要かによって選ぶべきツールが変わります。レビューや評判を参考にしましょう。
- 機能:
- 必要な機能を確認しましょう。例えば、複数人の会話を文字起こしするなら「話者分離機能」、特定のファイル形式に対応しているか、句読点の自動挿入、利用時間制限の有無などが重要になります。
- 対応言語:
- 日本語以外の言語(英語など)の文字起こしも必要ですか? 対応言語を確認しましょう。
- 使いやすさ:
- インターフェースが直感的で、特別な知識がなくても簡単に操作できるか試してみましょう。多くのツールは無料で試せるため、実際に使ってみるのがおすすめです。
- セキュリティ:
- 機密情報を含む音声データを扱う場合は、ツールのセキュリティ対策やプライバシーポリシーを必ず確認しましょう。データがどのように扱われるのか、安全に利用できるかをチェックすることが重要です。
【2025年最新版】おすすめ無料AI文字起こしツール7選
ここでは、無料で利用できるおすすめのAI文字起こしツールを7つご紹介します。(※情報は2025年4月時点のものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。)
- CLOVA Note (クローバノート)
- 特徴: LINEが提供するAI音声認識アプリ。スマホアプリとPCブラウザ版があり、高い日本語認識精度が魅力。話者分離機能やブックマーク機能、メモ機能も搭載。
- メリット: 無料で月300分まで利用可能。UIが分かりやすく使いやすい。
- デメリット/注意点: 制限時間を超えると利用できない。録音データのみ対応(ファイルアップロードはβ版)。
- 公式サイト: https://clovanote.line.me/
- Googleドキュメント 音声入力
- 特徴: Googleドキュメントに標準搭載されている機能。マイクに向かって話した内容をリアルタイムで文字起こし。
- メリット: 完全無料で時間制限なし。Googleアカウントがあればすぐに利用可能。
- デメリット/注意点: 録音ファイルからの文字起こしはできない(リアルタイム入力のみ)。精度は環境に左右されやすい。話者分離機能はない。
- 使い方: Googleドキュメントを開き、「ツール」>「音声入力」を選択。
- Otter.ai (オッター)
- 特徴: 英語の文字起こしに強いとされるツール。リアルタイム文字起こし、音声ファイルのアップロードに対応。話者分離機能あり。
- メリット: 無料プランでも月300分、1回あたり30分までの文字起こしが可能。Zoom連携も便利。
- デメリット/注意点: 日本語の精度は英語ほど高くない場合がある。無料プランではアップロードできるファイル数に制限あり(3ファイルまで)。
- 公式サイト: https://otter.ai/
- Vrew (ブリュー)
- 特徴: 本来はAIを活用した動画編集ソフトだが、高精度な文字起こし機能(字幕生成)を搭載。動画・音声ファイルに対応。
- メリット: 無料で利用できる範囲が広い(月120分の音声分析)。文字起こし結果をそのまま動画編集に活用できる。話者分離も可能。
- デメリット/注意点: 動画編集が主目的のため、純粋な文字起こしツールとは少し毛色が異なる。
- 公式サイト: https://vrew.voyagerx.com/ja/
- Whisper (ウィスパー)
- 特徴: ChatGPTを開発したOpenAIによるオープンソースの音声認識モデル。非常に高い精度を持つとされる。
- メリット: 高精度で多言語に対応。オープンソースのため、様々なサービスやツールに組み込まれている場合がある。
- デメリット/注意点: Whisper自体はモデルであり、利用するにはプログラミング知識や対応するツールが必要。手軽に使えるWebサービス版も存在するが、セキュリティには注意が必要。
- 関連情報: Whisperを簡単に試せる環境としてGoogle Colaboratoryなどがある。
- ユーザーローカル 音声議事録システム
- 特徴: ブラウザ上で動作し、会員登録不要で利用できるリアルタイム文字起こしツール。話者分離機能(話者ごとの色分け)あり。
- メリット: 無料・登録不要で手軽に試せる。リアルタイムで議事録を作成できる。
- デメリット/注意点: 録音ファイルからの文字起こしはできない。精度は環境に依存。長時間の利用には向かない可能性。
- 公式サイト: https://voice-recorder.userlocal.jp/
- 文字起こしさん
- 特徴: Webブラウザで利用できる文字起こしサービス。音声・動画ファイルに対応。
- メリット: 無料プランでは1日1分まで試用可能。手軽に精度を確認できる。
- デメリット/注意点: 無料で使える時間は非常に短い。本格的な利用には有料プランが必要。
- 公式サイト: https://mojiokoshi.com/
無料ツールの注意点:利用前に確認すべきこと
無料AI文字起こしツールは非常に便利ですが、利用する際には以下の点に注意しましょう。
- 精度の限界
- 特に騒音が多い環境での録音、専門用語が多い会話、早口や滑舌が不明瞭な場合などは、誤認識が多くなる可能性があります。必ず人の目で確認・修正が必要です。
- 機能制限
- 無料プランでは、利用時間、ファイルサイズ、話者分離や辞書登録などの便利機能が制限されていることがほとんどです。利用したい機能が無料プランに含まれているか確認しましょう。
- セキュリティとプライバシー
- 機密情報や個人情報を含む音声をアップロードする場合は、そのツールのセキュリティ対策やデータ取り扱いに関する規約(プライバシーポリシー)を必ず確認してください。データがどのように保存・利用されるのかを理解しておくことが重要です。
- 商用利用の可否
- 無料プランでは、商用利用が禁止または制限されている場合があります。ビジネス目的で利用する場合は、利用規約を確認するか、有料プランを検討しましょう。
無料の文字起こしについてはこちらの記事も参考にしてください。

無料ツールで満足できない場合は?有料ツールも検討しよう
無料ツールを試してみて、「精度が物足りない」「もっと長い時間使いたい」「セキュリティが心配」と感じた場合は、有料ツールの導入も検討してみましょう。
有料ツールのメリット:
- 高精度: より高度なAIモデルを使用しており、認識精度が高い傾向にあります。
- 多機能: 話者分離、専門用語の辞書登録、タイムスタンプ挿入、編集機能などが充実しています。
- 長時間利用・大容量ファイル対応: 無料プランのような制限が緩和されます。
- セキュリティ: セキュリティ対策が強化されている場合が多いです。
- サポート体制: 不明点やトラブル発生時にサポートを受けられます。
代表的な有料ツールとしては、「AmiVoice Cloud Platform」「Notta」「toruno」などがあります。多くの場合、無料トライアル期間が設けられているため、まずは試してみるのがおすすめです。
まとめ
無料AI文字起こしツールは、議事録作成やインタビュー記事作成、動画の字幕制作など、様々な場面で作業効率を大幅に向上させてくれる便利な存在です。
今回ご紹介した選び方のポイントやおすすめツールを参考に、まずは気になる無料ツールを試してみてはいかがでしょうか。
ただし、無料ツールには精度や機能、セキュリティ面での注意点もあります。ご自身の利用目的や頻度、扱う情報の重要度に合わせて、最適なツールを選び、必要であれば有料ツールの導入も検討してみてください。
この記事が、あなたにぴったりのAI文字起こしツールを見つける一助となれば幸いです。
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