【make×LINE】活用事例②:ノンコードでチャットボットを作成

目次

はじめに

AIを活用した業務改善方法は様々なメディアで紹介され、また多くの企業が関連サービスを開発しています。しかし、プログラミングのスキルがなければそのようなツール開発をすることは難しいですし、他社から導入するのにも多額の費用がかかります。

前回は「make」というサービスを使用してInstagramの投稿を自動化する手順について解説しました。今回は、makeを使用して、ノンコードでLINEのチャットボットを作成する方法を解説します。makeを使用すれば、誰でもノンコードかつ無料で各種サービスと連携したAI便利ツールを作成することができます。

この記事ではmakeを活用してLINEにチャットボット機能を搭載する方法を解説します。LINE公式アカウントで定型文を自動返信させる方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

▼参考記事
LINE自動返信はどうやる?公式アカウント・外部アプリで簡単設定【個人利用もOK】|新米システムエンジニアのためのブログ

また、公式LINE運用にあたってマーケティング分析ツールの使用を検討している方は、こちらの記事もご覧ください。

▼参考記事
LINE運用のマーケツールはなぜ必要?ツールの種類やメリット・デメリットをご解説!| Lineup Magazine(運営会社:Lineup)

【1分で完了】AI活用度診断

AI活用度診断

あなたのAI活用度を5つの観点で診断し、レーダーチャートで可視化。得意分野と伸ばすべきAIスキルが一目でわかります。

診断は無料で1分程度で完了するので、自分のAIスキルを伸ばしたい方はぜひ診断してみてください。

makeの種類

make_公式画像

makeが提供しているサービスの中にはいくつかの種類がありますが、今回も前回同様「MAKE」を使用します。他にも「MakeKit」「Zapier」「Lift」といったサービスもあり、これらは全て無料で利用することができます。

役立つ活用事例4選

それでは、「make」の具体的な活用方法を見ていきましょう。今回紹介するのは、以下の事例です。

●LINEチャットボットを作成する方法

その他の活用事例については、それぞれのリンクからご覧ください。

Instagramの投稿を自動化する方法
●Zoomの音声データから自動で議事録を作成する方法(準備中)
●Webhookを使用してChatGPTを遠隔操作しXの投稿を作成する方法(準備中)

作成手順

LINEチャットボット作成

ここでは、LINEの公式アカウントにメッセージが来たらChatGPTが自動で英訳/日本語訳で応答してくれるチャットボットを作成する手順を紹介します。以下の手順で作業を進めましょう。

※今回のチャットボットを作成するにはLINEビジネスアカウントとNotionへの登録が必要です。事前に登録を済ませるようにしてください。

➀LINEと連携してWebhookURLを生成
②ChatGPTと連携して設定
③Notionと連携して入力ログのデータベースを生成

LINEと連携してWebhookURLを生成する

まずはmakeのダッシュボード画面から、真ん中にある+ボタンをクリックし、LINEを選択して「Watch Events」を選択します。

makeのダッシュボード画面

Watch Eventsを機能させるにはWebhookURLを生成する必要があるので、「Create a webhook」を選択します。

Create a webhookの選択画面
名前は自由に付けることができます
ConnectionはMy LINEを選択しましょう

Save」をするとWebhookURLが発行されますので、コピーして「onlie Help」をクリックします。

WebhookURLの発行画面

「online Help」をクリックすると、下のような画面がブラウザから別タブで表示されるので、「LINE DeveLopers console」をクリックします。

「online Help」をクリックしたら別タブで表示される画面

するとLINE DeveLopersの画面に遷移するので、自分の管理しているAPIを選択し、上にある「Messaging API設定」のタブをクリックします。その後開いた画面を下にスクロールしていくとWebhook URLがあるので、編集ボタンをクリックし、URLを貼り付けて更新します。

Messaging API設定画面

これで、公式アカウントからメッセージが来た際に、先ほどのWebhookURLにそのメッセージ情報を含めてデータが送られるようになります。

②ChatGPTと連携して設定

続いて、ChatGPTを連携していきます。ChatGPTを検索したら、今回は「Create a Completion」を選択します。

ChatGPTを選択する画面

すると、細かい設定画面が表示されるので、以下の画像のように設定してください。

細かい設定画面
モデルはGPT-3.5
Add Itemから二つ目以降のプロンプトを設定できます
Item2にてChat GPTに渡す文章を取ってくる設定を入力している画面
Item2にてChat GPTに渡す文章を取ってくる設定を入れています

続いて再度LINEを検索し、Chat GPTの後ろに「Send a Reply Message」を選択して接続します。

「Send a Reply Message」を選択して接続する画面

具体的には、下の画像のように設定します。Collapse Allから、当てはまるボタンをクリックするだけで入力することができます。

Collapse Allの画面
Reply Tokenが返信するのに必要なトリガー
Massageで返信の中身を定義します

その後、「Run once」ボタンをクリックし、動作を確認してみます。
「今日の天気は晴れですか?」とMakeの紐付けた公式lineに送信すると「Is it sunny today?」と英訳して応答されることがわかりました。

動作の確認画面

これで、自動返信のチャットボットの基本形は完成です。

③Notionと連携して入力ログのデータベースを生成

最後に、Notionにメッセージのログを溜められるようにします。その場合は「Notion」を検索し、「Create a Database Item」を選択します。

Notionの選択画面
最初のLINEのWatch EventsからText parserとChat GPTのCreate a Completionを枝分かれさせて接続しましょう

Database IDを入力する必要があるのですが、その場合は自身がNotionで新しく作成したデータベースのURLに記載されている最初のスラッシュの横にある英数字を貼り付けます。

Database IDの入力画面

Database IDを入力して「Search」をクリックすると自動的にテーブルが表示されますので、以下の画像のように設定します。

「Search」をクリックしたあとの設定画面

これで、「Run Once」をクリックし、試しにLINEのチャットに入力してみると、Notionのデータベースに以下の画像のようにログが反映されるようになります。

ログの反映画面

お疲れ様でした!これでLINEチャットボットの完成です!

まとめ

いかがだったでしょうか?

この記事では、無料で使えるノンコードAIツール作成サービス「make」を使ったノンコードのLINEチャットボットの作成における活用事例について紹介しました。本日のポイントは以下の通りです。

➀LINEと連携してWebhookURLを生成
②ChatGPTと連携して設定
③Notionと連携して入力ログのデータベースを生成

makeのようなノーコードツールや業務改善ツールを活用すれば、LINEだけでなくTeamsにもチャットボットを搭載することができます。

Teamsにチャットボットを搭載した事例に関しては、こちらの記事で解説しているので興味がある方はご覧ください。

▼参考記事
Teamsにおけるチャットボットの活用事例12選!効果別に整理して紹介|neural opt

その他のAIツールについても、こちらから解説しています。ぜひお役立てくださいね。


【1分で完了】AI活用度診断

AI活用度診断

あなたのAI活用度を5つの観点で診断し、レーダーチャートで可視化。得意分野と伸ばすべきAIスキルが一目でわかります。

診断は無料で1分程度で完了するので、自分のAIスキルを伸ばしたい方はぜひ診断してみてください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

株式会社BuzzConnection/株式会社KAGEMUSHA 代表取締役CEO

2021年に独立し、株式会社BuzzConnectionを設立。複数の事業を運営し、現在はAIを活用したWebアプリケーションの開発、運用や生成AIの普及を目的としたセミナー研修の開催など多角的に活躍している。
2023年4月に株式会社KAGEMUSHAを創業。AI事業に大きく事業を展開。
AIアバターやデジタルヒューマン、AIチャットボット、AI研修など幅広い視点からAIの業務効率化を支援。

コメント

コメントする

目次