近年、ChatGPTをはじめとするAI技術は目覚ましい進化を遂げ、私たちの日常や仕事において身近な存在となりました。特に、文章作成だけでなく、アイデア出しやプログラミング、そして他のAIツールと連携することで、画像や音楽といったクリエイティブなコンテンツを生み出すことも可能になってきています。
一方で、「ジブリ風」という言葉には、多くの人が特別な魅力を感じています。スタジオジブリ作品が描く、ノスタルジックで美しい自然、個性豊かなキャラクター、心温まるストーリーは、世代を超えて愛され続けています。あの独特の雰囲気や世界観を、自分でも創り出してみたい、表現してみたいと感じるのは自然なことかもしれません。
この記事では、「ChatGPTを使って、ジブリ風の画像を作成にはどうすればいいの?」という疑問にお答えします。
ChatGPT-4oを使ってジブリ風の画像を作る方法
実はChatGPT単体でジブリ風画像が作成できちゃう。しかもとても簡単に。
ジブリ風の画像にしたい画像をアップロードしてジブリ風の画像にしてと命令するだけで、簡単に作成できちゃいます。
元々ChatGPT(GPT-4などテキストベースのモデル)は、直接イラストや画像を生成する機能は基本的に持っていませんでしたが、この度アップデートがあり、ジブリ風画像が無料ユーザーでも作れるようになりました!
下記にて基本的なプロンプトや作れるアニメ画像をまとめておりますので、ご参照ください。

ChatGPTの使い方やログイン方法などの解説はこちらの記事を参考にしてください。

ジブリ風画像
プロンプト:ジブリ風にしてください。

ジョジョ風画像
プロンプト:ジョジョ風にしてください。

NARUTO風画像
プロンプト:NARUTO風にしてください。

ドラゴンボール風画像
プロンプト:ドラゴンボール風にしてください。

ディズニー風画像
プロンプト:ディズニー風にしてください。

ワンピース風画像
私のプロフィールで新しく作ってみました。
プロンプト:ワンピース風にしてください。

名探偵コナン風画像
プロンプト:名探偵コナン風にしてください。

鬼滅の刃風画像
プロンプト:鬼滅の刃風にしてください。

ChatGPTを使った「ジブリ風プロンプト」作成術
魅力的なジブリ風イラストを生成する鍵は、画像生成AIへの「プロンプト」にあります。ChatGPTに質の高いプロンプトを作成してもらうには、以下の点を意識して指示を出しましょう。
基本的な考え方
描いてほしい対象 (Subject) 何を描くか?
例 少女、不思議な生き物、空飛ぶ乗り物
背景・状況 (Setting) どこで、何をしているか?
例 緑豊かな森の中、雲海の上、古い町並み
画風・スタイル (Style) どんなタッチで?
例 スタジオジブリ風、水彩画風、アニメセル画風
雰囲気・感情 (Atmosphere/Mood) どんな感じで?
例 ノスタルジック、ファンタジー、穏やか、冒険的
その他詳細 (Details)
光の当たり方、色合い、カメラアングルなど
具体的なプロンプト作成の依頼例(ChatGPTへの指示)
「画像生成AI(Midjourney)で使うための、ジブリ映画に出てきそうな風景イラストのプロンプトを英語で複数提案してください。以下の要素を含めてください。
・緑豊かな丘の上に立つ、風車のある小さな家
・水彩画のような柔らかいタッチ
・ノスタルジックで、少しファンタジーな雰囲気
・晴れた日の昼間、優しい光」
使えるキーワード集(英語プロンプトが効果的な場合が多い)
画像生成AIは英語のプロンプトで学習されていることが多いため、英語で指示する方が精度が高い傾向があります。
画風指定: Studio Ghibli style, Hayao Miyazaki style, anime film screenshot, watercolor painting style, hand-drawn illustration, cel animation
雰囲気: nostalgic, whimsical, dreamy, peaceful, adventurous, magical, serene
要素: lush green landscapes, rolling hills, ancient forest, fantasy creatures, flying machines, old townscape, detailed backgrounds, soft lighting, vibrant colors
参考作品名: inspired by My Neighbor Totoro, reminiscent of Spirited Away, in the vein of Howl’s Moving Castle (※著作権に注意し、あくまで「雰囲気」の参考として)
生成例紹介(イメージ)
例えば、”A small house with a windmill on a lush green hill, watercolor painting style, nostalgic and slightly fantasy atmosphere, gentle daylight, Studio Ghibli style” のようなプロンプトを入力すると、まるでジブリ映画のワンシーンのような、柔らかい光に包まれた丘の上の家の画像が生成されるかもしれません。雲の表現や草木のディテールにこだわると、よりそれらしくなるでしょう。
クオリティを高めるコツ
①試行錯誤
一発で完璧な画像が出ることは稀です。プロンプトの単語を変えたり、組み合わせを変えたりして何度も試しましょう。
②ネガティブプロンプト
「こういう要素は含めないでほしい」という指示(例: low quality, blurry, photorealistic)を入れることで、望まない表現を避けることができます。(ツールによって指定方法が異なります)
③アスペクト比
映画のような横長の画像(16:9)や、縦長の画像(9:16)など、用途に合わせて画像サイズを指定すると印象が変わります。(例: Midjourneyなら –ar 16:9)
【文章編】ChatGPTが紡ぐ、心温まるジブリ風ストーリー
ChatGPTは、文章生成においても「ジブリ風」の世界観を表現する手助けをしてくれます。物語のアイデア出しから、詩やセリフの作成まで、様々な活用が可能です。
ChatGPTの文章生成能力を「ジブリ風」に活かす
以下のようなコンテンツ作成に役立ちます。
短い物語のプロットやあらすじ
キャラクターの性格設定や背景ストーリー
作品世界の描写(風景、文化など)
詩や短い歌詞
キャラクターが言いそうなセリフ
「ジブリ風」文章を生成させるプロンプト例
ここでも、具体的で分かりやすい指示が重要です。
物語: 「スタジオジブリのアニメ映画に出てきそうな、短い物語のあらすじを書いてください。テーマは『忘れられた森の守り神と、迷い込んだ少女の出会い』で、ノスタルジックで心温まる雰囲気にしてください。」
詩: 「夏草が茂る野原と、遠くに見える入道雲をテーマにした詩を、ジブリ作品のような、どこか懐かしくて少し切ない雰囲気で書いてください。」
セリフ: 「『天空の城ラピュタ』のパズーが、シータを励ます時に言うような、まっすぐで勇気づけられるセリフを考えてください。」
描写: 「古いけれど手入れの行き届いた、不思議な道具が並ぶ工房の様子を、ジブリ映画の背景美術のように詳細に描写してください。」
より「ジブリらしさ」を出すための指示のコツ
世界観の要素: 「自然との共生」「科学技術と魔法の融合」「素朴な田舎暮らし」「不思議な生き物」など、ジブリ作品によく見られる要素を指定します。
登場人物: 「好奇心旺盛な少年少女」「芯の強いヒロイン」「厳格だけど優しい大人」「人間味のある悪役」といったキャラクター像を伝えます。純粋さ、葛 H藤、成長といった内面描写を意識させると良いでしょう。
テーマ: 「自然保護」「反戦」「友情」「家族愛」「自己発見」など、根底に流れるテーマ性を指示に含めます。
感情表現: セリフや描写において、「希望」「不安」「郷愁」「優しさ」「勇気」といった感情を豊かに表現するように依頼します。
注意点|AIで「ジブリ風」コンテンツを作る際に気をつけること
AIを使って「ジブリ風」のコンテンツを作ることは非常に魅力的ですが、いくつか重要な注意点があります。
著作権・商標権への配慮
最も重要な点です。 スタジオジブリの作品名、キャラクター名、ロゴなどは著作権および商標権によって保護されています。
AIで生成した画像や文章であっても、既存のキャラクターやデザインに酷似しているものを、許可なく公開したり、ましてや商用利用(販売、広告など)したりすることは、権利侵害となる可能性が非常に高いです。
プロンプトに特定の作品名やキャラクター名を入れることは、あくまで**「画風や雰囲気の参考」**にとどめ、生成されたものが特定の著作物に酷似しないように注意が必要です。
「~風」「~スタイル」という表現は、著作権侵害のリスクをゼロにするものではありません。公開や利用の際には、個別のケースごとに慎重な判断が求められます。迷った場合は、専門家への相談も検討しましょう。
画像生成AIの利用規約確認
使用する画像生成AIサービスの利用規約を必ず確認しましょう。生成された画像の権利の帰属(誰のものになるか)や、商用利用の可否などが定められています。
倫理的な問題
AIによる生成物が、特定の個人や団体を誹謗中傷したり、差別的な表現を含んだりしないように注意が必要です。
創作活動を楽しむためにも、これらのルールやマナーを守ることが大切です。
まとめ
ChatGPTと画像生成AIなどのツールを組み合わせることで、「ジブリ風」という多くの人が憧れる世界観を、誰もが手軽に表現できる可能性が広がりました。
的確なプロンプトを作成すれば、ノスタルジックな風景画や、心温まる物語の断片を生み出すことができます。
それは単なる模倣ではなく、あなた自身のアイデアや感性を「ジブリ風」というフィルターを通して形にする、新しいクリエイティブな手段となり得ます。
AIはあくまでツールであり、最終的な創造性は使う人の中にあります。AIとの対話を楽しみながら、試行錯誤を繰り返すことで、きっとあなただけの素敵な表現が見つかるはずです。
著作権などの注意点を守りつつ、AIという強力なアシスタントと共に、あなただけの「ジブリ風」コンテンツ制作に挑戦してみてはいかがでしょうか。これからのAI技術の進化が、私たちの創造性をさらにどのように拡張していくのか、ますます楽しみです。
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