この記事の結論
・ClaudeのTeamプランは最低5ユーザー(月額$150〜)からの契約が必要で、5名未満でも全額発生する

・Claudeの法人プラン(Team/Enterprise)に入力したデータはAIモデルの学習に利用されないため安全

・SSOや監査ログが必須ならEnterprise、Web完結で導入するならTeamプランが最適

生成AI「Claude」の業務利用が進む中、個人版(Pro)から組織管理が可能な「法人契約」への移行を検討する企業が増えています

しかし、導入担当者にとっては「最低5ユーザーの制約」「セキュリティ要件への適合」「TeamとEnterpriseの機能差」など、判断すべきポイントが数多く存在します。

本記事では、Claudeの法人プラン(Team/Enterprise)について、料金体系・契約条件・セキュリティ仕様・管理機能を整理しました。

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Claude法人契約(Team/Enterprise)の前提条件と利用資格

Claudeを組織として導入する場合、個人契約の「Pro」プランとは異なり、組織管理を前提とした「Team」または「Enterprise」プランを選択することになります。

まずは導入検討のフィルタリング要素となる前提条件を解説します。

最低契約ライセンス数の制約(5ユーザー以上)

法人契約を検討する際、最も注意すべき制約が「最低利用人数(Seats)」です。

公式情報によると、Teamプランの契約には最低5ユーザー(5 Seats)が必要

calude_teamプラン・enterpriseプラン比較

これは、実際に利用する従業員が5名未満であっても、契約上は5名分のライセンス料が発生することを意味します。
例えば、3名のチームでTeamプランを利用する場合でも、5名分の料金を支払う必要があります。

小規模チームやパイロット導入を検討している企業にとって、この「5名分のコスト」は重要な判断基準となります。

個人プラン(Pro)との決定的な違い

個人利用向けのProプランと、法人向けのTeam/Enterpriseプランには、機能面および管理面で明確な違いがあります

calude_proプラン内容
calude_teamプラン・enterpriseプラン比較

1. 管理機能の有無

Team以上のプランでは、管理者(Admin)がメンバーのアカウントを一元管理できます。

Proプランは個人のメールアドレスに紐づくため、退職時のアカウント回収やアクセス権の制御が困難ですが、法人プランでは組織としてコントロール可能です。

2. 請求の一元化

Proプランでは個々人がクレジットカード決済を行い、経費精算する必要がありますが、法人プランでは組織に対して一括請求が行われます。

3. 共有機能

Teamプラン以上では、チャット履歴やドキュメントを組織内で共有するための機能や、共同作業スペースが提供されます。

プラン構成(Team vs Enterprise)の選び方

自社に適したプランを選ぶ際は、以下の基準で判断します。

Teamプランが向いている企業

・5名以上のチームで利用したい
・請求管理を一本化したい
・SSO(シングルサインオン)などの高度な認証機能は必須ではない
・Web完結ですぐに導入したい

Enterpriseプランが必須となる企業

・SSO(Okta, Azure AD等)によるID管理が必須である
・監査ログの取得が必要である
・大規模な導入で、専任の担当者やカスタム契約が必要である

セキュリティポリシー上、IdP連携が必須の場合はTeamプランでは要件を満たせないため、Enterpriseプラン一択となります。

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料金体系と契約コストの試算

予算確保のために必要な、各プランの料金構造と課金ルールについて解説します。

Teamプランの価格設定(月額・年額)

Teamプランの料金は、ユーザー1名あたりの単価(Per Person)で設定されています。

  • 月払い契約:月額 $30 / ユーザー
  • 年払い契約:月額換算 $25 / ユーザー(年額一括 $300)

個人向けのProプラン(月額$20)と比較すると、月払いで+$10、年払いで+$5の差額が発生します。
この差額は、管理機能やデータセキュリティ、共有機能への対価となります。


最低5ユーザー契約のため、月払いの場合の最低ランニングコストは月額$150となります。

課金単位とライセンス追加・削除の扱い

課金は「ユーザー数(Seats)」ベースで行われます。

契約期間中にメンバーを追加する場合、一般的には追加分の日割り計算や次回の請求サイクルでの調整が発生します。

しかし、ClaudeのTeamプランにおける詳細な日割り計算ロジックや返金規定については、公式Webサイト上で詳細な仕様が明示されていません。

ライセンス数の増減が即座に反映されるか、契約更新時の調整となるか、導入時に確認しておくことを推奨します。

Enterpriseプランの価格構造

Enterpriseプランの料金は公開されておらず、カスタム価格(要問い合わせ)となっています。

導入規模(ユーザー数)や契約期間、必要なサポートレベルに応じて見積もりが提示されます。

一般的に、大規模導入によるボリュームディスカウントや、複数年契約による条件調整が行われるケースが多いですが、具体的な単価を知るにはAnthropic社のセールスチームへ問い合わせる必要があります。

Enterpriseプランのお問い合わせページはこちら

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セキュリティ・データ利用方針(情シス向け確認事項)

法人利用において最も懸念される「データの取り扱い」と「セキュリティ機能」について整理します。

AIモデル学習へのデータ利用有無

情報漏洩リスクの観点から最も重要なのが、入力データがAIの学習に使われるかどうかです。
Anthropicの公式方針では、法人プラン(Team/Enterprise)において、顧客が入力したデータやファイルは、AIモデルのトレーニング(再学習)に使用されないと明記されています。

これにより、社外秘のドキュメントや会議録をClaudeに読み込ませて分析させる場合でも、その内容が他社の回答生成に影響を与えるリスクは排除されています。

念のため、導入時には管理画面の設定でデータ利用に関する項目が意図通りになっているか確認しましょう。

認証・アクセス制御(SSO/SCIM)の対応範囲

認証セキュリティにはプランによる大きな差があります。

Teamプラン
SSO(シングルサインオン)には対応していません。
各ユーザーはメールアドレスとパスワード(またはGoogleアカウント等のソーシャルログイン)で個別にログインします。
多要素認証(MFA)の強制などが組織ポリシーで必須の場合、管理上の課題となる可能性があります

Enterpriseプラン
SSOおよびSCIM(System for Cross-domain Identity Management)に対応しています。
OktaやAzure ADなどのIdPと連携し、入退社に伴うアカウントの自動プロビジョニング・デプロビジョニングが可能です

監査ログとコンプライアンス対応

従業員がいつ、どのようにAIを利用しているかを追跡する必要がある場合、Enterpriseプランが必要です。
Enterpriseプランでは「監査ログ」機能が提供されており、システムへのアクセス履歴や操作ログを確認できるとされています。

一方、Teamプランでは詳細な監査ログ機能についての言及はなく、コンプライアンス要件が厳しい金融・医療・公共機関などでは、Enterpriseプランが前提となるケースが多いでしょう。

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管理機能と組織運用フロー

情シスや管理部門が実際に運用する際に使用する機能について解説します。

管理コンソール(Admin Console)でできること

TeamおよびEnterpriseプランでは、管理者向けのコンソール(Admin Console)が提供されます。主な機能は以下の通りです。

  • メンバー管理:メールアドレスによる招待、メンバーの削除、権限(管理者/メンバー)の変更。
  • ワークスペース管理:組織全体の利用設定。

退職者が発生した場合、管理コンソールから該当ユーザーを削除することで、組織のデータへのアクセス権を即座に剥奪できます。
これは個人プラン(Pro)では不可能な、法人契約ならではのリスク管理機能です。

請求・支払いの管理

法人プランでは、組織単位での一括請求管理が可能です。
Teamプランの場合、基本的にはクレジットカードによる決済となり、管理画面から領収書(Invoice)を取得する形式が一般的です。

日本企業で要望の多い「請求書払い(銀行振込)」への対応については、Teamプランの公式情報では明示されていません。
通常、請求書払いはEnterpriseプランなどの大口契約に限られるケースが多いため、必須の場合はセールスへの確認が必要です。

チーム内共有機能(Projects)の活用

法人プランでは、組織内でのナレッジ共有を促進する機能が利用可能です。
「Projects」機能などを通じて、特定のチャット履歴やアップロードしたドキュメント(Project Artifacts)をチームメンバーと共有できます。

個人の知見で終わらせず、プロンプトエンジニアリングのノウハウや業務特化型のコンテキストを組織資産として蓄積・活用することが可能です。

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導入前に確認すべき注意点と制限事項

契約後に「想定と違った」とならないよう、事前に確認すべき注意点を挙げます。

5名未満の組織における導入判断

前述の通り、Teamプランは最低5ユーザー分の料金が発生します。
従業員数が5名未満(例:3名)の場合、以下の2択となります。

1. コストを許容してTeamプランを契約する
3名利用でも5名分(月額$150)を支払う。
1名あたり実質$50となりますが、データ学習除外の保証や請求一括管理のメリットを優先する場合の選択肢です。

2. 個人Proプランを利用する
コストは利用人数分で済みますが、データが学習に利用されるリスク(設定でのオプトアウトが必要)や、アカウント管理が個人任せになるリスクを許容する必要があります。

サポート体制とSLA(サービス品質保証)

業務利用においてシステムダウン時の対応は重要ですが、Teamプランにおける具体的なSLA(稼働率保証)や、日本語によるテクニカルサポートの提供有無については、公式Webサイト上で明確な記載がありません

Enterpriseプランであれば、契約条件としてサポートレベル(専任担当者の有無や応答時間)を取り決めることが一般的ですが、Teamプランの場合はWebベースのヘルプセンターや問い合わせフォームでの対応が基本となると想定されます。

契約手続きの流れ

Teamプラン
Web完結で契約可能です。
公式サイトのPricingページからアカウントを作成し、クレジットカード情報を登録すれば即座に利用開始できます。
トライアル環境の有無については公式情報で明示されていないため、まずは1ヶ月契約で検証することをお勧めします。

Enterpriseプラン
Web上では契約できません。
Anthropic社のセールスチームへ問い合わせフォームから連絡し、要件ヒアリングと見積もりを経て契約締結となります。導入までに一定のリードタイムが必要です。

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まとめ

Claudeの法人契約(Team/Enterprise)は、組織としてのガバナンスを効かせながら生成AIを活用するための基盤です。

導入可否の判断材料を整理します。

Teamプランで問題ない企業
・利用予定人数が5名以上である(または5名分のコストを許容できる)
・SSOや監査ログは必須要件ではない
・クレジットカード決済での運用が可能である
・入力データを学習に使わせたくない(最重要)

Enterpriseプランを検討すべき企業
・セキュリティポリシーでSSO/SCIMが必須である
・詳細な監査ログが必要である
・請求書払いやカスタム契約が必要な規模である

導入を見送る・Proプランで様子を見るべき企業
・5名未満で、コスト効率を最優先したい
・機密情報を一切入力しない用途に限られる

特に「入力データを学習させない」という点は、法人利用における最大のリスクヘッジ要因です。コストとセキュリティ要件のバランスを考慮し、自社に最適なプランを選択してください。

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